絵本について思うこと
いいおかお
なんて素敵な言葉でしょう。
この文章を書いている現在、私の息子は18歳になりました。
私は絵本が好きで、生まれたときからたくさんの絵本を読み聞かせておりました。
何冊購入し、何度読んだか、数え切れません。
息子が生まれたときから、当時人気の絵本を検索して購入したり、毎月届く定期購読で絵本を購入したり。
絵本はイラストもかわいく、文章も優しく私自身にとっても癒しだったのかもしれません。
毎日絵本を読み聞かせることが自分自身の自己満足だったのかもしれません。
初めての子育てでわからないことばかり。
何が正しいのかわかりませんでした。
18年子育てをしてきても、子育ての正解はわかりません。
ですが、大好きな絵本に支えられていました。
絵本を読み続けたことがプラスになっていると私が信じるしかありません。
たくさんの絵本が手元にあることが嬉しくて、今日はどの絵本を読もうか、と日々迷っていたことを思い出します。
私は子育ての中でこれといって息子にしてあげたことは覚えていませんが、絵本を読むことは欠かしませんでした。
赤ちゃんのとき、幼児のとき、この絵本を息子が理解しているのだろうか、おもしろいと思っているのだろうか、と考えることもありました。
でも読み続けた私がいます。
絵本は素敵です。
短いフレーズの中にたくさんの愛が詰まっています。
イラストとともに、インプットされる言葉があります。
現在はたくさん買った絵本も人に譲ったりしてほとんど手放しました。
もうほとんど手元には残っておりません。
ですが、たった1冊手元に残してある絵本があります。
松谷みよ子さんの いいおかおです。
大好きな絵本 いいおかお 松谷みよ子さん
たくさんの絵本のなかでも、私が一番大好きな絵本。
松谷みよ子さんの いいおかお です。
松谷みよ子さんの絵本といえば、『いないいないばあ』がとても有名だと思います。
こちらも何度も読みました。
ですが、私はいいおかおが大好きです。
この本は何十回読み聞かせたかわかりません。
いつもそばに置いていた本です。
いいおかお
なんて素敵な言葉なのでしょう。
今でも私の大好きな言葉です。
いいおかおをしていると、いいおかおみせてって、次々に動物たちが集まってきます。
みんな、いいおかおができます。
みんながどんどん笑顔『いいおかお』になっていきます。
短いフレーズ、短いストーリーの中に溢れる優しさ。
何度手に取って、何度読み返しても、また読みたくなります。
数ページの短い絵本です。
ですが、この数ページのなかには大きな愛情を感じます。
いいおかお いいおかお 呪文のように唱えたくなります。
大人になった今でも忘れてはいけない言葉だと思います。
笑顔は連鎖します。
みんな優しい笑顔で幸せになります。
笑顔はいつまでたっても無敵です。
いいおかお この絵本を読み続けた私。
きっと自分のためでもあり、息子に伝えたかった思い。
18年前に手に取った絵本。
今でも私のそばで寄り添ってくれています。
私の子育ての原点
年月が過ぎるのは早いもので、息子の成長を日々感じております。
私の子育ての原点はいいおかお
いつも笑顔で笑っていてほしい。
この思いはずっと抱き続けてきたことです。
ですが、これは私自身への問いかけでもあったのだと思います。
私自身が笑顔でいられているのだろうか。
私が心から笑顔でいること、それはきっと家族にも周囲にも伝わります。
うまくかみ合わなくなった歯車。
そのようなときもありました。
自分自身がイヤになる。
何かうまくいかない。
気持ちが荒れている。
でもくるった歯車は自分でかみ合わせないといけない。
うまくいかないとき、今思い返せば、私がいいおかおではなかったのだと。
いいおかお
この絵本を読み続けたことで、息子にどのような影響があったのかは、心理学者でもわかるものではないかもしれません。
絵本を読んでもらっていた記憶が息子にあるわけでもありません。
ですが、今の息子にそして私自身のどこかに深い影響を与えていると私は信じています。
絵本は汚れてシミがあったり、表紙は色褪せて中身は折れている箇所もあります。
もう必要ないかな、とも思い何度か手放そうとしましたが、なぜかこの１冊は手放せませんでした。
愛着があります。
私の心に大きく響き続けている言葉です。
ふとこの絵本を手に取って18年前を思い出し、私の思いを綴りました。
- これから出産を迎えようとしているかた
- 出産されたばかりのかた
- 今子育て真っ只中のかた
- 学生さん
- 社会人の皆様
- あらゆる年代のかたへ
こんなに小さくて短い絵本ですが、心に響く絵本です。
皆様へお届けしたい１冊です。
