「私には何のスキルもない」そう感じるたびに、悔しくてたまりませんでした。
結婚・出産が早く、気づけば息子は19歳。子育てもようやく一段落し、自分の時間が持てるようになった今、ふと振り返ると——“自分のために何かを頑張った”という経験がほとんどありませんでした。
ありがたいことに、これまで周囲には助けてくれる人がたくさんいました。だから、その環境に甘えてしまい、本気で努力することから逃げていた自分もいたと思います。
そんな中で、ふと「文章を書くのが好きだった」ことを思い出しました。ずっと忘れていた、自分の好きだったこと。
自分の好きだった思いをきっかけに、ブログを始め、自分の中で何かが変わりはじめました。そして、Webライターという道を目指すようになりました。
このブログでは、未経験からWebライターとしてお仕事をいただけるようになるまでの、私のリアルな道のりを綴ります。
「何か始めたいけど、自信がない」そんな方の背中を、そっと押せる記事になれば嬉しいです。
私がWebライターを目指した理由 文章を書くことが好き

私がWebライターを目指したきっかけは、なんとなく続けていたパートの仕事を「そろそろ辞めようかな」と考えたことでした。求人を探しても、特にやりたいことが見つからない。結局、今の仕事を続けることにしました。
それでも「このままでいいのかな?」という気持ちは消えず、医療事務に興味を持って講座に申し込み、勉強を開始。民間資格も取りましたが……何かが違う。
一歩踏み出したはずなのに、「これじゃない」と感じ、また振り出しに戻りました。
そんなとき、ふと頭に浮かんだのが、子どもの頃の記憶です。私は昔、文章を書くことが大好きでした。詩を読むことも好きで、自分で詩を書くこともありました。
でも、短大では全く別のジャンルを学び、社会に出てからは毎日の生活に追われて、その“好きだったこと”をすっかり忘れていました。
ある日、YouTubeで「Webライター」という職業を知ります。文章を書くことが仕事になる、その言葉に心が大きく動き、「これしかない!」と思いました。
でも、私はパソコンが大の苦手。数十年、触れることすらなかったので、不安の方が大きかったです。それでも、「やらなくて後悔するくらいなら、やって後悔しよう」「失敗しても、大きなリスクがあるわけじゃない。それなら、やってみよう。」と思いました。
「やらないから苦手になる」この言葉も私の背中を押してくれました。
今の仕事はそのまま続けながら、ライターという道に挑戦することを決断。大変でも、自分の「好き」を大切にしたい。そんな思いが、私を動かします。
Webライターになるために最初にした行動 ブログの開設 WWS入会

Webライターを目指そうと決めたものの、何から始めていいのかまったく分からず、最初の行動はブログを開設することでした。
テーマは「料理」。自分がずっと続けてきたことを振り返ったときに、「毎日の料理なら、人より少しだけ得意かもしれない」と思えたからです。特に時短料理には自信がありました。
しかし、パソコンが本当に苦手だった私にとって、ブログの初期設定は想像以上のハードル。
サーバー?ドメイン?プラグイン?すべてが未知の言葉で、何度も心が折れそうになりました。
「もうやめようかな」と何度も思ったけれど、「やると決めたからには絶対に始めたい」という気持ちで、ネット検索を頼りに一つひとつ解決。ついに記事が書けるようになり、自分のサイトが公開されたときは、本当に嬉しかったです。
ただ、現実は甘くありませんでした。記事を書いても、ブログのアクセス数はなかなか伸びない。「もっと多くの人に自分の文章を読んでもらいたい」その想いがどんどん強くなり、私はWebライターという道に強くい惹かれていきました。
しかし、Webライターになりたくても、経験もない私。どうすれば良いかわからず、ひたすらYouTubeやネット検索で情報収集の日々。クラウドソーシングサイトの存在は知っていたけれど、「未経験の自分に仕事が取れるわけがない」と思い込んでいて、登録すらできませんでした。
そんなときに出会ったのが、なかじさん(中島大介さん)が運営するWWS(Webライターを目指すスクール)です。普段からなかじさんのYouTubeを見ていたこともあり、「なかじさんが作ったスクールなら信頼できる」と直感で思いました。
実際に情報収集をしていた中で「スクール選びには注意が必要」と聞いていたので、その安心感は大きな決め手になりました。
思い切ってWWSに入会し、文章の基礎やライターとしての考え方をゼロから学びました。卒業には試験もありましたが、見事1か月ちょっとで合格。
「WWS認定ライター」としての称号をいただいたときは、心から嬉しくて、やっとスタートラインに立てた、と思える瞬間でした。
WWS(Webライタースクール)での学び 向き合い続けた日々

WWSに入会してからは、「少しでも早く卒業したい」という気持ちで、毎日課題に取り組むことを自分に課しました。
朝から夕方まではフルタイムのパート勤務。そのあと帰宅して、家事を終えてようやく自分の時間が持てるのは21時以降。そこからできる限り毎日2時間は、パソコンに向かうというのが私の決めたルール。
休みの日は朝から夜まで、できる限りすべての時間を学びに充てていました。少しでも学習時間を確保するために、勤務時間を短縮して早く帰る日もつくりました。パートだったからこそ、ある程度時間の調整ができたのは本当にありがたかったです。
しかし、課題は思うように進まず、添削されて返ってくる文章には、たくさんの修正箇所がありました。
評価もなかなか上がらず、「私の文章力って、ほんとうに伸びるのかな…」と不安になることもありました。
でも、とりあえずやり続けよう…添削で指摘された部分を丁寧に書き出し、ひとつずつしっかりと見直して、修正していく。自分のできていない部分を理解するために、なかじさんの『ブログライティングの教科書』を何度も開き、YouTubeの解説動画も繰り返し見ながら、言葉の選び方や構成の整え方を学びました。
それでも、なかなか修正点は減らず、悔しい日々の連続。だけど、ひたすら繰り返し、自分に足りない部分に真正面から向き合っていると、ふと、添削の点数が上がった日がありました。
あの瞬間は、今でも忘れられません。
フィードバックを素直に受け止め、コツコツ努力することの大切さ。
自分のできないことを知り、正面から向き合うことが、自分を変える第一歩だと、ようやく実感できた気がしました。
Webライター初めての仕事 ライターデビュー

初めて受けたお仕事のテーマは「パソコンスキル」に関するものでした。
自分が最も苦手としていた分野。でも、そのお仕事をWWS経由で見つけて、「やってみたい」と強く思ったのを覚えています。
しかし、正直とても迷いました。
パソコンスキルもほとんどない私が、本当に記事を書けるんだろうか?
WWSにはパソコンスキルの高い方もいらっしゃいます。未経験で、しかもパソコンも苦手な私なんて、受かるわけがない、そんな思いがぐるぐると頭を回っていました。
でも、応募しなければ始まらない。
スタートラインにすら立てない。
「どうせダメだろう」と諦める前に、「やるだけやってみよう」と覚悟を決めて応募しました。
面談までのやり取りでは、素直に「パソコンスキルには自信がありません」と正直にお伝えしました。
しかし不安な日々が過ぎていきます。どこかで未経験を抜け出さなくてはいけない。
面談から数日後、合否結果が返ってきました。結果は採用。涙が出るほど嬉しかったです。ライター未経験でパソコンスキルもない私を採用してくださった。感謝しかありません。
自信がなくても、等身大の自分で向き合ったからこそ、心が届いたのだと思いました。
初めてのお仕事。継続案件です。
もちろん不安だらけでしたが、「このチャンスを絶対に無駄にしたくない」「企業様に貢献できるようになりたい」精一杯、心を込めて書いた1記事。
私にとっては、ただの記事作成ではなく、『ライターとしての第一歩』という、大きな意味を持つお仕事でした。
現在の働き方と、少しずつ見えてきた自分の変化

現在は、パートの仕事とライター業を両立しています。ライターとしての収入はまだまだ微々たるものです。
パートを続けていることで仕事がある、という安心感もあり、ライターの案件にも落ち着いて向き合うことができています。
ライターの仕事は基本的にパソコンに向かう時間が中心なので、人と話す機会が減りがちです。だからこそ、パートに出て人と会話をすることが、良い気分転換にもなり、日常の中で得られる小さな情報や会話がライティングに活かせることもあります。
パートと家事以外の時間は、ほとんどライター業に充てています。自分のやりたいことに時間を使えている、そんな感覚が今は心地よくて、とても充実した日々です。正直大変です。しかし楽しいので大丈夫。
ありがたいことに、最近ではWWS経由以外にも、自分で応募した案件でお仕事をいただけるようになりました。
応募時点ではほとんど実績がなかった私ですが、WWS認定ライターという称号があったおかげで、自信を持ってチャレンジできました。
もちろん、まだまだ執筆には時間がかかりますし、修正が必要なこともたくさんあります。
でも、最初の頃のように「できないかも」と思って立ち止まるのではなく、「できるようになりたい」と思って進める自分がいます。
少しずつですが、確実に自分が変わってきている。
「Webライターです」と胸を張って言いたい! 誰かの背中を押せる私でありたい

私はこれから、Webライターとして実績を積み、「私はWebライターです」と胸を張って言えるくらいに成長していきたいです。
そして、私を信じて採用してくださった企業様に、しっかり貢献できるライターになりたい。
自分の文章が誰かに読んでもらえる、その喜びを知ってから、もっともっと伝える力を磨きたいと思うようになりました。
ライターとしてのスキルは、まだまだ足りないと感じることがあり、心が折れそうになることもあります。
そのときは自分に問いかけます。「いま、楽しい?」と。
「楽しい!」この気持ちを私は大切にしています。
決してラクではないけれど、苦しいだけではない。書くことが、やっぱり好きです。
だから私は、これからも挑戦し続けたい。日々を丁寧に、とにかくやり続ける。自分の「楽しい」という感覚を信じて、前に進みます。
信頼に応えられるように、そしてこれから出会う方々にも「お願いしてよかった」と思っていただけるように。
Webライターへの道は、決してラクな道ではありませんでした。
でも、「やってみたい」と思った自分の気持ちに正直に向き合い、行動してみたことで、少しずつ景色が変わってきました。
スキルも経験もゼロだった私でも、ここまで来ることができました。
だからこそ今、「何か始めたいけど、自信がない」と悩んでいる方にも伝えたいです。
小さな一歩でも、動いてみることで何かが動き出します。
私のこの道のりが、誰かの背中をそっと押せるきっかけになれば、とても嬉しいです。